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臨床歴20年の経験豊富な院長が、腰痛についてわかりやすくご説明いたします。少し長いですが、腰痛でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。(2025.07.19更新)
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このような症状でお悩みの方、お気軽にご相談・お問合せください。
しかし原因が特定できないと言われている85%の『非特異的腰痛』は、レントゲンやCTなどのX線画像検査では映らないだけで、もちろん原因はあります。
痛みの直接的な原因は以下の3つです。
① 『筋肉』の過度の緊張、硬直による炎症
②『 神経』の血流障害、癒着
③ 『関節』の微細な動きの障害による炎症
関節の機能異常、筋や筋膜、腱、靭帯などの軟部組織の炎症、神経の問題はレントゲンやCTには映りません。ですから整形外科では原因が特定できないと言われているだけなのです。
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以下で痛みの直接的原因①『筋肉』、②『神経』、③『関節』をもう少し詳しくご説明します。
① 【筋肉の過度の緊張、硬直による炎症】(筋肉=筋肉・筋膜・腱や靭帯などの軟部組織)
『一部の筋肉に負担がかかり続けること(同一姿勢の長時間保持)』や『関節の動きが悪くなること』によって特定の筋肉に負荷がかかり続けると、過緊張や硬直が起こってきます。
背腰部や股関節周囲の筋肉、筋肉を包んでいる筋膜、腱や靭帯などの軟部組織が過緊張・硬直して炎症による痛みを起こします。
② 【神経の血流障害、癒着】
神経は筋肉を貫いて走行しています。筋肉の過度の緊張、硬直が起こると、神経が絞扼(締め付けられること)される状態になります。
神経自体にも血管があり、絞扼されることで血流が低下し、痛みやシビレを起こします。また筋肉と癒着している場合も痛みが起こります。坐骨神経痛などは典型的な例です。
③ 【関節の微細な動きの障害による炎症】
関節では骨と骨の動きをスムーズにする(転がり・滑り)繊細な運動が行われていますが、この動きに障害が起こると炎症や可動域障害が起こります。
腰痛に関しては、(注)本来動きがないとされている上図<仙腸関節、肋椎関節の機能障害>の骨盤の仙腸関節や肋骨と背骨の関節である肋椎関節に障害が起こります。
(注)参考 完全不動関節▶頭蓋底、仙腸関節 準不動関節▶肋椎関節、胸鎖関節、胸肋関節 密集型不動関節▶手根骨、足根骨
ではなぜ上に書いたような①~③が起こるのか?を説明します。
①~③は痛みの直接的原因ですが、さらに①~③を引き起こす根本的な原因があります。
それは、腰背部や股関節周囲筋に筋肉のアンバランス(『ガンバリ筋』、『サボり筋』)が生じることです。
長年の習慣や動作の癖、加齢によって背腰部・股関節周囲の一部の筋肉の働きが弱くなってきます(=これをサボリ筋とします)。
一部の筋肉が弱くなるとそれを補うように過剰に働く筋肉(=これをガンバリ筋とします)が出てきます。
ガンバリ筋に過剰な負荷がかかり続けることで、筋肉や筋肉を包んでいる筋膜、腱や靭帯などの軟部組織が過緊張・硬直して炎症が起こってきます。
一方サボリ筋はそれ自体には、痛みが生じることはないので基本的には放置され続けます。その結果として、腰背部、骨盤、股関節周囲の関節を支える筋肉のアンバランスは徐々に進んでいきます。
以下でその過程をご紹介します。
●長年の習慣や動作の癖、加齢で働かない筋肉が出てくる(サボリ筋)
↓
●関連する別の筋肉がサボリ筋を補うように働く(ガンバリ筋)
↓
●腰を支える前方、後方、側方の筋肉にアンバランスが生じる
↓
●筋肉のアンバランスにより、姿勢や動作にも影響が出てくる
(例:反り腰、丸まった腰、猫背、O脚)
↓
●働いていない筋肉はますます弱る(サボリ筋=自覚症状なし)
●働きすぎの筋肉は過度の緊張、硬直で炎症(ガンバリ筋=炎症が起こり痛みを感じる)
一般的には痛みの治療は、マッサージ、電気治療、湿布、鎮痛剤などの手段によって過緊張・硬直している筋肉を緩めることになります。
しかし痛みの始まり、根本的な原因は働かない筋肉(サボリ筋)です。ですからガンバリ筋だけを緩めることをしていたのでは根本原因は改善されていませんので、何度でも痛みは再発します。根本改善にはサボリ筋を働かせること、促通が必要です。
<脊柱管狭窄症の特徴:間欠性跛行>
腰痛の多くは筋肉・筋膜・腱や靭帯などの軟部組織の炎症である筋・筋膜性腰痛から始まりますが、筋肉を緩めるだけの対処療法に終始していると椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に進行してしまいます。
ガンバリ筋を緩めるだけでは、筋肉のアンバランスは改善されません。
対処療法だけに頼って、筋肉のアンバランスを放っておくと、筋肉や靭帯だけでなく椎間板や骨にまでも過剰な負荷がかかり続けることで変形をきたし、やがてははっきりと画像所見が認められる椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に進行してしまいます。
これらには神経症状が伴うことが多く、臀部や下肢のシビレや痛みを伴います。特に脊柱管狭窄症には間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれる症状があり、少し歩くと足にシビレや痛みが出るが、休憩すると消えるという特徴的な症状が出てきます。
慢性的な腰痛がある方は、早い段階での根本治療としての筋アンバランスの改善が必要です。
① 筋・筋膜性腰痛(筋肉・筋膜・腱や靭帯などの軟部組織の炎症)
●慢性的に腰痛がある
●症状がだんだん重くなってきている
●定期的にぎっくり腰を繰り返している
●ぎっくり腰を起こる間隔が短くなってきている
↓
↓放置
↓
② 椎間板ヘルニア・腰椎すべり症
↓
↓更に放置
↓
③ 脊柱管狭窄症
<椎間板ヘルニア>
腰痛は通常、筋・筋膜性腰痛(非特異的腰痛)から始まるのですが、この状態を放置すると、徐々に時間をかけて、はっきりと画像所見でも確認できる椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症(特異的腰痛)に進行してしまいます。
・椎間板(骨と骨の間のクッションの役割)のみが後方に突出
・左右どちらか片方の痛みで、強い痛みが出ることがあるが必ずしも腰痛の症状が出るとは限らない
・比較的若い人に多い
<脊柱管狭窄症>
最近テレビや健康雑誌などで脊柱管狭窄症という病名を目にすることが増えていませんか?
腰痛は筋肉の炎症から始まりますが、放置すると徐々に画像でもはっきりと確認できる椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に進行してしまいます。
近年、MRIなどの普及により安易に脊柱管狭窄症の診断がなされる傾向があります。近年になって増加した訳ではなく、画像診断上見つけやすくなったということです。
しかし画像だけでは症状の有無は判別できませんし、狭窄の程度と症状の重症度は相関しません。画像診断上の所見と痛み・シビレが一致しないケースはよく見られます。(腰部脊柱管狭窄症診療ガイドラインより)
画像所見ではヘルニア・狭窄による神経の圧迫があっても痛みのない方はたくさんいますし、逆にヘルニア・狭窄等で神経の圧迫がなくても痛みのある方もたくさんいます。
ですから画像所見から椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断されても、それが本当に腰痛の原因かどうかはわかりません。実際には筋肉・関節・末梢神経の炎症が原因であることは多々あります。
そして手術で画像上の問題であるヘルニアを取り除いても、脊柱管の狭窄を広げるために腰椎を削っても、痛みが改善しなかったり再発したりするケースをよく耳にします。
それは、ヘルニアや狭窄が痛みの本当の原因ではなかった。つまり本当の原因である筋肉のアンバランスを解決できていなかった。もしくは手術で筋力が落ちてさらにアンバランスが進んでしまった等が考えられます。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と症状・画像診断が一致したとしても、それが痛みの本当の原因であるかはわかりません。筋肉のバランスを整えて姿勢を改善し、腰椎本来の生理的湾曲を目指すことで、症状の緩和や改善ができる可能性は十分にあります。
手術によって切った筋肉や、削った骨は決して元には戻りません。その前に当院のような整体院・鍼灸院の活用を検討していただきたいと思っております。
●腰痛の根本的な原因は
↓
背腰部・股関節周りの筋肉のアンバランス
●腰痛の直接的な原因は
↓
① 筋肉(筋肉・筋膜・腱や靭帯などの軟部組織)の過度の緊張、硬直による炎症
② 神経の血流障害、癒着
③ 関節の微細な動きの障害による炎症
●筋、神経、微細な関節の障害はレントゲンやCTなどのX線画像検査には映らない
●筋・筋膜性腰痛を我慢、または放置していると椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症に進行するリスクがある
●病院で椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症と診断されても痛みの原因ではない場合が多々ある
●椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症と診断されても、筋肉のアンバランスを解消することで腰痛が改善できるケースはたくさんある
●その場限りの対処療法(マッサージ、電気治療、湿布、鎮痛剤)ではなく、根本治療としての筋アンバランスの改善が必要
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